発売日: 2023/11/22
THE FOOLS、ZZZooといった多数のバンドやユニットのメンバーとして活動しているほか、Borisのアルバムへの参加、映画音楽を担当するなど多岐に渡って活躍するサックス奏者"若林一也"率いる2022年11月結成のインストゥルメンタル・バンド"igloo"が今年3月に1stアルバムを出した勢いそのままに2nd アルバムをリリース!
「前作に引き続き、複雑巧緻かつ多幸感あふれるビートで踊らせてくれるに違いない」というリスナーの期待をものの見事に裏切り、完膚なきまでに打ちのめすアルバム。若林の楽曲をiglooというベストメンバーで完成させるのではなく、iglooを起点として若林が創作した8曲の新曲が収録されている。よりロックに振り切った、触れれば火傷しそうな純化された衝動が燃え盛る音楽、埃と手垢に塗れた紋切り型の定型句を焼き尽くす音楽が。それは時に跳ね馬のようなノイズロックや、フィールドレコーディングで切り取られたアンビエントや、ざらついた音の襞に誘われるダンスミュージックや、重厚なオーバーダビングが幽玄的なムードを織りなすサイケに変わる。かつて若林自身が口にした「ロックは裾野が広い」という本心を証明せんばかりに、めくれ上がったジャンルとカテゴライズの表皮から抜け落ちた“iglooのロック”は、つむじ風にも似た鋭利さで突き刺さり、万華鏡のように豊かな彩度と明度と輝度で肉体の奥底を染め上げる。これはテクニックとロジックで骨を焦がし、数多のステージで血を焼いた者にだけ許される“衝動の音楽”だ。
<収録曲>
1.So Extra
2.Tully, Corfu, Greece
3.STRANGER IN THE ROOM
4.Melting Day By Day
5.Escape From My Vertigo
6.Hatsujyo
7.Hello,,Dawn,Unknown
8.Night Surrender
igloo:若林一也、田島拓、岡部琢磨、KAZI
All Composing:若林一也
Recording&Mix:須藤俊明
Mastering:中村宗一郎(Peace Music)
Cover Jacket:中山晃子
「波濤に小舟で漕ぎ入るようなイメージが浮かんでくる。
音の飛沫とうねりの迫力を感じながら一曲ずつ旅を進めると、Melting Day By Day、Night Surrenderといった、ふとした凪の光景が心に染みる。そんな風に聴きながら、コントラストの高い流れを目指して描きました。」 - Cover Jacket 中山晃子 -
Cover Jacket:中山晃子 プロフィール
2012年東京造形大学大学院修了。色彩と流動の持つエネルギーを用い、生きている絵を出現させるアーティスト。主な活動である「Alive Painting」では,様々な性質を持つ液体を流転させながら、異なる存在同士が相互に影響し合う姿を描く、近年は、色彩の差異を即時的に画像解析,デジタル処理することによって音を発生させるカラー・オルガン・システム「Fluid2wave」をエンジニアと共同開発し。音と絵を同時に奏でるソロ・パフォーマンスを行なう。ジャンルを超えたアーティストとの共演や海外ツアーなど、活動の場を拡げている。