
発売日: 2023/01/25
プルナマシ・ヨガマヤの出現以後、評価の進む東欧の小国リトアニアの音楽シーンから、アルゼンチンの現代フォルクローレの良心、ルス・デ・アグアとも共通するクワイエットな美学を持った隠れた傑作が世界初CD化。
プルナマシ・ヨガマヤの出現以後、日本でも評価が進みつつあるリトアニア音楽。本作は、東欧の小国リトアニアのジャズ・シーンで活躍するシンガー、ラウラ・ブドレツキテが提唱する、「歌うことを通じて自らを知る」ためのセラピー・プロジェクト、『ヴォコロギヤ』のために録音された。ラウラのヴォーカルや朗読の背後では、ピアノ、コントラバス、ドラムというジャズのピアノトリオによるアンサンブルのみならず、一部の曲では親指ピアノやパーカッションも聴くことができる。静謐さを湛えたピアノを中心とした演奏はすべて同国を代表するサックス奏者、ヤン・マクシモヴィッチ1人によるものであり、このアルバムは実質的にラウラとヤンの共作によって生み出された作品だといえるだろう。本作『ヴォコロギヤ』は、セラピーによる療法それ自体でありつつも、女性ヴォーカルとピアノトリオによる、エスニックな要素を持ったジャズ・アルバムとしても聴くことができるはずだ。日本盤アートワークは配信版とは異なり、リトアニアのアーティスト、インドレ・ブドニキエネによる美しい水彩画を使用。アルゼンチンの現代フォルクローレの良心、ルス・デ・アグアとも共通するクワイエットな美学を持った隠れた傑作だ。
ライナーノーツ
山本勇樹(Quiet Corner)
1.Jud?jimas
2.Garsas
3.Beribis
4.Pasirinkimas
5.Kalba
6.Ritmas
7.Autenti?ka daina
8.Gimsta muzika
9.Nauja prad?ia